Charles Koechlin: Piano Works

内藤 晃

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シャルル・ケクラン(1867-1950):

10のやさしい小品

  1. おりこうさん
  2. きれいな花
  3. しあわせな家
  4. ねこの忍びあし
  5. 澄んだ小川
  6. 紹介
  7. ブーケをつくりながら
  8. 森に響く角笛
  9. 子守歌
  10. シシリエンヌ

5つのソナチネ Op. 59, No. 1

  1. Allegro
  2. Andante
  3. Allegro
  4. Allegro con moto, scherzando

This recording is released only as a digital album.

Piano Technician: Yu Takagi
Recording & Mixing Engineer: Gen-ichi Kitami
Recorded at Coppice Miyoshi on 25 June 2021

シャルル・ケクラン(1867-1950)は、天文学者を志していた異色の作曲家。少年期より自然、古代神話、夜空、夢や空想の世界を愛し続け、そこからインスパイアされた音楽作品を多く書きました。ピアノ曲は、時に小節線を排して綿々と描かれる旋法的な旋律が対位法的に絡み合うさまが特徴的で、いずれも透明な気品を湛えています。2021年1月、本邦初のケクランのピアノ曲集の楽譜が音楽之友社から出版され(「ケクラン やさしいピアノ作品集」)、編者の内藤晃(ピアニスト)が、楽譜収載作品より「10のやさしい小品 Op. 61c」「5つのソナチネ 第1番 Op. 59-1」を収録。「10のやさしい小品 Op. 61c」は世界初録音となります。ピアノ学習者向けの教材としても、シンプルで美しい響きのなかでポリフォニックな意識が喚起され、お勧めです。

ピアノ

内藤 晃


ピアニスト、指揮者、文筆家。東京外国語大学卒業。
レクチャー、演奏・文筆活動を通じて、音楽の奥深い楽しみ方を広く発信している。作曲家の一次資料を収集・研究しており、訳書W.イェーガー編『師としてのリスト〜弟子ゲレリヒが伝える素顔のマスタークラス』(音楽之友社)は、リストのレッスン風景を記録した貴重な書物の邦訳である。「名曲の向こう側」(月刊『音楽現代』)、「作曲家のレッスンを覗いてみたら…」(月刊『ムジカノーヴァ』)などの連載をもち、CD、楽譜などへの寄稿も数多く行っている。その自然な音楽づくりは共演者から厚い信頼を得ており、自身のCD(「言葉のない歌曲」など)のほか、春畑セロリ氏(作曲家)や故・吉川雅夫氏(マリンバ)らの多くのレコーディングに参加。リコーダー、鍵盤ハーモニカ、ピアノによる「おんがくしつトリオ」を主宰し全国的にアウトリーチ活動も行うほか、自身のレーベルsonoritéを設立し、美意識を共有する音楽家たちをプロデュースしている。
ピアノを城田英子、広瀬宣行、川上昌裕、V.トイフルマイヤー、安井耕一の各氏に、指揮を紙谷一衛、曽我大介の各氏に師事。

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